未成年が利用するウェブの規制についてちょっと

最近 Firefox (Iceweasel) のクッキーに関する設定を変えた

自分にはちょっとコントロール・フリークなところがあって、自分が使うウェブ・ブラウザは自分が認めるクッキーしか食べないようにしている。
Firefox は、あるサイトでクッキーを食べろといわれた場合、ダイアログを出してそのサイトに関するルール (以後食べるか食べないか) を逐一決めるようにするって設定ができるので、ずっとそれでやってきた。
しかしこれがしばらく前からうまくいかない。むやみにダイアログが出る。
結局、一律クッキーは食べないという設定にすることになった。気にせずクッキーを食べまくるのはやっぱりヤだって場合、これが唯一実際的な設定だった。クッキーを食べる必要がある場合は、設定ウィンドウを開いて自分で例外ルールを追加することで対応する。
こういうふうになった理由はわかっていて、はてなブックマークとか digg とかを Google Reader と組み合わせて利用するようになったからだった。名前も知らなかったサイトの興味をひく記事が、以前とまったくちがうスピードで目の前に現れるようになった。今でも巡回するサイトはたくさんあるけど (以前とちがって Google Reader でタイトルを一覧したりしてから見に行くって形だけど)、はてなブックマークdigg などは、興味をひく記事をまったくの記事単位で、つまりサイトに関しては無差別にもってくる。そして、気がついてみると、興味深い記事は以前とは桁違いにウェブ上に拡散して存在していた。
ウェブの変化に、遅ればせながら Firefox の設定を対応させたって感じ。

未成年が携帯から利用できるサイトを規制しようって話

そこでちょっと、未成年が携帯から利用できるサイトを規制しようとしてるって話を思い出した。総務省が携帯キャリアに指導してるとかなんとかいう話。
今ひとつ興味がもてなかったのでナナメに読んでただけなのだけど、ホワイト・リストでやるって話で、どうもうまくない感じだった。
興味深い記事が (サーヴィスも) ウェブ上に拡散して現れ、はてなブックマークdigg などが群集パワーでそれをすごいスピードで目立つ場所に引きずり出すって状態の今、ちんたらしたスピードでホワイト・リストを管理するのはウェブを殺すことになりかねない。携帯から利用されるウェブにはくわしくないけど、少なくとも近いうちに、パソコンからアクセスされるウェブと同じような状態になるんじゃないか。
まあこの問題にはたぶんいろいろと論点があって、その総体は、今ひとつ興味をもたずニュースを熱心に追いかけることもなかった自分にはわからないところだけど、未成年のウェブに対するアクセスの自由度に関して、メリットとデメリット (リスク) のバランスを取るというのが大きなポイントのひとつだろう。そこで、意思決定を行う人が、デメリットを過大評価しメリットを過小評価していないかというのが、特に後者が、ふと気になったのだった。
最終的には、どうも安全じゃないんじゃないかというサイトを自動判定し、その判定する仕組みもスピーディにアップデートされるっていう Google検索エンジンばりの自動システム (とセットになる運用体制) が必要なんじゃないかと思うのだけど、それがすぐにはできない今、だからといってむやみにアクセスを制限する方向で暫定的なものでも規制を行っちゃうというのもちょっとどうなのかなぁと思ったって話。冷静に判断してそんなに急ぐ話なのかな。